神奈川県内水面漁業振興会の事業について

設立趣旨

本県の河川湖沼は、自然環境に恵まれ、かつ、豊かな漁業資源を誇る漁場として、流域住民をはじめ 多くの県民にも親しまれてきましたが、開発工事、産業排水、家庭雑排水、高度取水等により環境は 急速に悪化し、本来有するところの生産力が低下してきております。
しかし、本県の河川湖沼は、大都市近郊に位置し、自然環境が極度に失われる中にあっては、まだ緑 豊かな自然空間を残しており、漁業者のみならず年間約80万遊漁者の健全なレクリエーションの場 として利用されております。余暇の拡大を背景にして、これからは健康増進のためのスポーツとして の魚釣や魚と親しむ憩いの場として、また、自然豊かな行楽の場としてのニーズは、年を追うごとに 高まってくるものと考えられます。
このような県民ニーズに対応するためには、魚族の増殖を効果的に進めるための調査研究、多くの県 民に魚と親しんでもらうための事業及び河川湖沼の環境悪化防止対策等をする必要があると思われま す。
そこで、「財団法人神奈川県内水面漁業振興会」を設立し、魚族の増殖を効果的に進めるための調査 研究、水や魚とのふれあい推進、河川湖沼の環境保全及び遊漁者に対する釣情報等の提供並びにこれ らに関連する事業を行うことにより内水面漁業の振興を図るとともに県民の親水指向にこたえ、もっ て県民のゆとりと潤いのあるくらしの増進に寄与しようとするものです。

基本財産

寄付金額合計:523,280,000円

主な事業

調査研究事業

●資源豊かな漁場づくりを行っていくため調査研究事業を行う。

・標識放流事業
・鮎漁獲実態調査事業
・鮎遡上調査事業
・産卵場造成事業
・人工採卵孵化事業
・親鮎放流採捕事業
・放流用親鮎育成放流事業
・ヤマメ・ペヘレイ・サツキマス放流調査事業
・カワウ・外来害魚対策事業
・魚族生息実態調査事業
・釣場造成事業
・その他

ふれあい促進事業

●水と魚とのふれあいを通じ、漁場保全・魚族保護意識を高める。
そのため魚の体験放流、魚のつかみ獲り、内水面まつりを行う。

◆第29回「川と湖の魚フェア(旧内水面まつり)」実施について

日時:平成26年5月3日・4日、9:00~16:00(雨天決行)
会場:田名青少年広場(相模原市中央区/高田橋そば) 【地図】
催物:アユの放流
    魚のつかみどり
    宝さがしゲーム
    抽選会、他

啓蒙普及事業

●教育普及活動として、週間釣情報の伝達、遊漁案内、魚食普及、
ホームページ等を開設する。

鮎の種苗生産事業

●神奈川県の委託を受けて、鮎の人工種苗生産を行う。